トリプトファン

トリプトファン

日々報道される先行き不透明なニュースを目にすることによって、不安感が増し、そこに季節の変わり目も加わり体調コントロールがうまくいかず、睡眠の質が悪くなっていると体感されている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

こうした不安感をはじめ、ストレスを感じた時につい食べたくなるもの、それは糖質です。

私の友人の中にも小学生の子どもを抱える女性がいるのですが、コロナ禍で休校となり、あまり外出も出来ず家にこもりがちな生活を送っていたら、いつの間にか食欲が止まらず太ってしまったという子もいました。

私たちの感情や精神面、そして睡眠など、日々健やかに過ごすために重要な機能に深く関与している神経伝達物質の1つに、「セロトニン」があります。

別名幸せホルモンとも呼ばれており、1度は耳にしたことがあるという方も多そうですね。

現在のようなストレス環境や疲労の蓄積によって、セロトニンの分泌量が減ったり、働きが制限されたりするといわれています。

ちなみに、セロトニンの材料は、必須アミノ酸の1つであるトリプトファンで、体内では生成出来ないため、食事で摂取する必要があります。

ん?それがどう糖質を欲することと繋がっているの?と思った方も....

糖質を摂取すると、血糖値が上がることは皆さまご存知の通り。そして、その血糖値を下げるために、インスリンというホルモンが分泌されます。インスリンはトリプトファンの脳内への輸送を促進し、血液中のトリプトファンの比率が上がった状態が出来ます。そして、脳内でのセロトニンの産生を高めることに繋がります。

そのため、糖質を摂取することによって、一時的にセロトニンが増加し、快楽感を得ることが出来るのです。

ただし、これはあくまで一時的にインスリンの働きによってトリプトファンの比率が高まっているだけで、量が増えている訳ではないため、血糖値が下がってくると、またその快楽感を得たいと糖質に依存していくケースが多くあります。

こうした糖質依存にならないためにも、トリプトファンを摂取することのできるタンパク質を日頃から意識的に摂取していきましょう。

ただ現代社会はストレスによって、消化機能も低下している方が多くいらっしゃるため、豆腐などの植物性のタンパク質や、肉類でもひき肉などをオススメします。

またプロテインドリンクも負担をかけず、手軽にタンパク質を摂取することができるため、固形物と合わせて取り入れると心身ともに健康な状態を保ちやすくなります。

それ以外にも、TVの情報や光も気持ちを興奮させてしまう要因のため、必要以上にTV を付けない、少し距離を置くことも必要かもしれませんね。

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